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分析する自己は日々更新する@進路と『孫子』(23)

 だから、『彼』をよく知るにしても、自分の力でどうしようもできないことについては進路選択する上で考えない。あくまでその『彼』の世界で自分が負けない態勢が作れるかどうか、それが肝心です。となると、今度は『己』を知らないといけません。テキスト()ページ()行目を見てください。


夫れ兵の形は水に象[かたど]る。水の行は高きを避けて下[ひく]きに趨[おもむ]く。兵の形は実を避けて虚を撃つ。水は地に因りて流れを制し、兵は敵に因りて勝を制す。故に兵に常勢なく、水に恒形なし。能く敵に因りて変化して勝を取る者、これを神と謂う。五行に恒勝なく、四時に常位なく、日に短長あり、月に死生あり。




 まずざっと現代語訳を言いますね。そもそも戦いの形は水のように、である。水は高い所を避け低い所へと流れる。戦いも勝てるのは『実』力の高いところを避け低いところを狙うからだ。だから、水は地形によって流れを制し、戦いは相手の出方によって勝負を制する。戦いにはいつも同じ力、いつも同じ形などということはない。相手に合わせてよく変化する、これこそ神髄と言えよう。木・火・土・金・水、どれもが常に他より勝るということはなく、春夏秋冬、どれもが常に他より長いということもなく、陽に長く短くということもあり、月に満ち欠けがあるように。と、こんな感じです。
 私は『己』を知るとき、自分のことを「流れる水」のように捉えなければいけないと思うのです。
 よく高校でのキャリア教育の授業や大学生の就職活動の際に、適性テストとか自己分析とか、あるいは『自分探し』とか、とにかく自分が何者かを知ろうとする活動が執り行われたりします。その是非はともかく、どこかで何らかの形で『己』のことは把握しておかなければなりません。
 ただ一方で人は変化します。先ほど人の心はすぐに変わるなんて話をしましたが、それは多くの場合は新しく何かを知るからだとは、先に言ったとおりです。このようにまず頭や心に入ってくる情報・知識・発想といったものが積み重なる、つまり変化します。まぁ、変化しない人もいますが、普通は変化します。それにともなって考え方も変わり、言動も変わります。場合によっては性格の一部も変わります。
 すなわち、知るべき『己』は更新するのです。しかも、日々更新するのです。しかも、君次第で。
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饗庭 悟 : AEBASATOL

Author:饗庭 悟 : AEBASATOL
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