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孫子概観(1)勝利と『拙速』@講演録:進路と『孫子』(42)

 さて、そろそろお時間がやってまいりました。この講義はもちろん進路選択の方法を理解していただくのが目的ですが、もうひとつ、若い方にアジアが誇る古典『孫子』に触れていただくというのも目的でした。お手元にあるテキスト『文学としての孫子』を進路選択とは別に、いろいろなことに想いを馳せつつ味読してほしいものですねぇ、皆さんには。それこそ今やっている仕事とか、所属しているクラブ・サークルとかのことを想いながら。
 というわけで、簡単に『孫子』のガイドをしておきましょう。
 第一の『計』篇は、『孫子』で述べる戦略・戦術の総論について述べられています。戦争の本質を述べ、勝算をどのように立てるか、その重要性を説いています。なお、『孫子』というのは古代中国の春秋時代、今から二千四~五百年前の兵法家である孫武という人物が、今の中国南東部にあった呉という国の王に献策するという形で書かれていることになっています。この篇に出てくる『吾』、私ですね、これは孫武で、王に語りかける形になっています。孫武については、経歴などの詳細は詳らかではありません。テキストの最後に、あの中国で最も有名な歴史書、皆さん学校で一度は触れた司馬遷の『史記』に載っている、ほとんど唯一といっていい孫武のエピソードを、『史記』の書き下し文のその訳という形で掲載しておりますので、また後で読んで下さい。
 第二の『作戦』篇は、戦争に必要な経費をどうするかについて述べています。一節紹介しましょう。()ページ()行目です。


兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久を睹[み]ざるなり。




 戦いには、完璧に上手くやろうと思って長引かせるよりも、少々拙くても早いほうがいいというような意味合いのことを述べています。スピードが命ということですね。これは現代なら尚更どんなことにも当てはまることではないでしょうか。

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饗庭 悟 : AEBASATOL

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