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孫子概観(4)結論@講演録:進路と『孫子』(45)

 第八の『九変』篇は、一応書き下し文すべてと全訳を載せましたが、ここは軽く読み飛ばしてください。専門的になりすぎますから詳述しませんが、この篇は文献学的にいろいろと問題があります。『孫子』に限らず『論語』などでもそうですが、古代中国の書物、いわゆる漢籍というものですが、この手の漢文には文言がダブっていたり急に話が変わったりして意味不明のところが多々あります。その事情についての詳細も避けますが、とにかく漢文を読み味わうときは、あまり細かい文言の意味や文脈にこだわらず、短い句に込められた言葉のインパクトを味わっていただければと思います。
 第九の『行軍』篇は、地形ごとの進軍の方法や、周囲の様子や敵軍の様子から何を読み取るかが具体的に説かれています。これを読んで、あることを見聞きして、なぜそうなるかを常に考えることの重要性を学んでほしいですね。
 第十の『地形』篇は、地形ごとの戦術を中心に、合わせて将軍が軍をいかに統率するかを説いています。
 第十一の『九地』篇は、『孫子』の中でもかなり長い篇です。その内容は、地形のことや敵軍をかく乱する方法、自軍の兵士をいかに追い込んで力を発揮させるかが説かれていますが、突然対話口調が出てきたり話があちこち飛んだりで、第八の『九変』篇と同様、漢籍の読みにくさが全開しています。この篇も軽く読み飛ばしてください。
 第十二の『用間』篇は、先ほども紹介しましたが、スパイの種類や用い方について説かれています。 この篇は短くかつ読みやすいです。
 第十三の『火攻』篇は、その前半はその名の通り火攻めの方法について説かれています。この篇も短くて前後半と分けるほどでもないのですが、内容的に後半部分は『孫子』全体を締めくくるにふさわしい内容になっていて、私の今回のこの講義でも結論にした部分ですね。

 さて、その結論をおさらいしておきましょう。講義冒頭でも挙げた『孫子』の一節を2つ、もう一度上げますね。第三の『謀攻』篇と第十三の『火攻』篇からの一節でした。


百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり。




怒りは復た喜ぶべく、慍りは復た悦ぶべきも、亡国は復た存すべからず、死者は復た生くべからず。




 これらのことについて本日はいろいろと説明してきましたが、この二つをまとめて別の言葉で最後に皆さんに訴えますね。
 私は皆さんに言いたいのです。感情に左右されて、自分の人生を賭け事にするのは辞めようよ、と。
 自分の人生を賭け事にしない。

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饗庭 悟 : AEBASATOL

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